学研全訳古語辞典 |
べか-・なり
分類連語
…にちがいないと聞く。…のはずだという。
出典源氏物語 若紫
「心憂く、渡り給(たま)ふべかなれば、まして聞こえ難(がた)ければ」
[訳] (若紫は)残念(なこと)にも、(父宮邸に)移りなさるはずだというので、(移れば、今まで以上に)まして、(手紙などを)差し上げることもできないので。
なりたち
推量の助動詞「べし」の連体形「べかる」+推定・伝聞の助動詞「なり」からなる「べかるなり」の、撥(はつ)音便「べかんなり」の「ん」が表記されない形。
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