学研全訳古語辞典 |
おぼし-とど・む 【思し止む】
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
①
断念なさる。▽「思ひ止む」の尊敬語。
出典源氏物語 少女
「なかなか目慣れたることなりとおぼしとどめつ」
[訳] (源氏は)かえってありふれたことだと(夕霧の昇進を)断念なさった。
②
心におとどめになる。記憶なさる。▽「思ひ止む」の尊敬語。
出典源氏物語 帚木
「心づくしなることを御心におぼしとどむるくせなむあやにくにて」
[訳] (源氏には)いろいろ気をもむようなことを御心におとどめになる性格があいにくとあって。
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