学研全訳古語辞典 |
おぼし-お・く 【思し置く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
心に決めておかれる。▽「思ひ置く」の尊敬語。
出典落窪物語 三
「なほびんなきものにおぼしおきたるなめりかし」
[訳] やはりけしからぬものと心に決めておかれるようだよ。
②
あとに心を残される。覚えておかれる。▽「思ひ置く」の尊敬語。
出典枕草子 御前にて人々とも
「思ひ忘れたりつることをおぼしおかせ給(たま)へりけるは」
[訳] (他人が)忘れてしまったようなことを、(中宮が)覚えておかれなさったのは。
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