学研全訳古語辞典 |
なさけ-ふか・し 【情け深し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
情趣を解する心が深い。
出典平家物語 六・新院崩御
「この僧正(そうじやう)は優(いう)になさけふかき人なり」
[訳] この僧正は優雅で情趣を解する心が深い人である。
②
思いやりの心が深い。情愛が深い。
出典平家物語 一一・重衡被斬
「なさけふかう芳心(はうじん)おはしつるこそ、ありがたううれしけれ」
[訳] 思いやりの心が深く親切にしていただいたことは、めったにないうれしいことだ。◇「なさけふかう」はウ音便。
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