学研全訳古語辞典 |
うち-ぎき 【打ち聞き】
①
ちょっと聞くこと。また、その言葉や話。
出典源氏物語 常夏
「深き筋思ひ得ぬほどのうちぎきには」
[訳] 深い内容まではわからない程度のちょっと聞く話では。
②
聞いたままのことを書き記しておくこと。また、そのもの。特に、聞いた歌を書きとめたもの。
出典枕草子 うれしきもの
「人と言ひ交はしたる歌の聞こえてうちぎきなどに書き入れらるる」
[訳] 他の人とやりとりした歌が評判になって打ち聞きなどに書き入れられるの(はうれしい)。
打ち聞きのページへのリンク |