学研全訳古語辞典 |
うち-す・ぐ 【打ち過ぐ】
活用{ぎ/ぎ/ぐ/ぐる/ぐれ/ぎよ}
①
(ある地点を)通過する。
出典源氏物語 須磨
「うちすぎましや須磨(すま)の浦波」
[訳] このまま通過するのでしょうか、須磨の浦を。
②
(時間が)経過する。
出典平家物語 九・小宰相身投
「宵(よひ)うちすぐるまでふし給(たま)ひたりけるが」
[訳] 宵が過ぎるまで横になっていられたが。
③
(水準を)超える。まさる。
出典源氏物語 朝顔
「身の程にはややうちすぎ」
[訳] 身分のわりにはいくらかまさり。◆「うち」は接頭語。
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