学研全訳古語辞典 |
ふり-す・つ 【振り捨つ・振り棄つ】
活用{て/て/つ/つる/つれ/てよ}
①
見捨てる。置き去りにする。放っておく。
出典平家物語 九・小宰相身投
「いとけなき子をもふりすて、老いたる親をもとどめおき」
[訳] 幼い子供も置き去りにし、年老いた親も残して置き。
②
(神輿(みこし)・神木(しんぼく)などを)担ぎ出して、置き去りにする。
出典平家物語 一・御輿振
「大衆(だいしゆ)神輿(しんよ)をば陣頭(ぢんとう)にふりすて奉り」
[訳] 僧たちは神輿を宮中の警護の者の詰め所のあたりに担ぎ出して置き去りにし申し上げ。
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