学研全訳古語辞典 |
かき-あは・す 【搔き合はす】
活用{せ/せ/す/する/すれ/せよ}
①
手で寄せ合わせる。
出典平家物語 三・少将都帰
「少将袖(そで)かきあはせ」
[訳] 少将はそでを寄せ合わせて。
②
(琴・琵琶(びわ)などを)合奏する。
出典源氏物語 明石
「琴(きん)は、また、かきあはするまでの形見に」
[訳] 七弦琴は、また合奏するときまでの思いでの種に(残しておこう)。
③
(琴・琵琶などの)弦の調子を合わせ整える。
出典源氏物語 澪標
「箏(さう)の御琴引き寄せて、かきあはせすさび給(たま)ひて」
[訳] (源氏は)箏(そう)のお琴を引き寄せて、調子を整え、気の向くままに弾きなさって。
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