学研全訳古語辞典 |
あづさ-ゆみ 【梓弓】
梓の木で作った丸木の弓。狩猟のほか、祭りにも用いられた。
あづさ-ゆみ 【梓弓】
分類枕詞
①
弓を引き、矢を射るときの動作・状態から「ひく」「はる」「い」「いる」にかかる。
出典伊勢物語 二四
「あづさゆみ引けど」
[訳] ⇒あづさゆみひけどひかねど…。
②
射ると音が出るところから「音」にかかる。
出典万葉集 二一七
「あづさゆみ音聞く我も」
[訳] うわさを聞いた私も。
③
弓の部分の名から「すゑ」「つる」にかかる。
出典万葉集 二九八五
「あづさゆみ末はし知らず」
[訳] 行く末はわからない。
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