学研全訳古語辞典 |
う・く 【浮く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
浮かぶ。
出典大鏡 時平
「雲のうきて漂ふを御覧(ごらん)じて」
[訳] 雲が浮かんで漂うのをご覧になって。
②
落ち着かない。
出典源氏物語 葵
「御心地もうきたるやうに思(おぼ)されて」
[訳] お気持ちも落ち着かないでいるようにお思いになられて。
③
あてにならない。いいかげんだ。
出典徒然草 七三
「口にまかせて言ひ散らすは、やがてうきたることと聞こゆ」
[訳] 口からでまかせに勝手なことを言うのは、すぐにいいかげんなことだとわかる。
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
浮かべる。浮かす。
出典源氏物語 橋姫
「涙をうけ給(たま)ひて」
[訳] 涙を浮かべなさって。
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