学研全訳古語辞典 |
きら-め・く 【煌めく】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
きらきらと光り輝く。美しく光り輝く。
出典徒然草 一三七
「ぬれたるやうなる葉の上にきらめきたるこそ」
[訳] ぬれているような葉の上に(月の光が映り)きらきらと光り輝いているのは。
②
はなばなしく栄える。時めく。派手に飾りたてる。
出典今昔物語集 二六・一四
「道のほど、供の者多く仕はれて、きらめくも理(ことわり)なり」
[訳] 道中多くの家来を使い、時めいているのも当然だ。
③
盛んにもてなす。大いに歓待する。
出典徒然草 一一三
「まづしき所に、酒宴このみ、客人(まれびと)に饗応(あるじ)せんときらめきたる」
[訳] 貧しい家なのに酒宴を好んで、客人にごちそうしようと盛んにもてなしているの。◆「めく」は接尾語。
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