学研全訳古語辞典 |
けぶた・し 【煙たし】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
けむい。けむたい。
出典源氏物語 花宴
「そらだき物、いとけぶたうくゆりて」
[訳] どこからかにおってくるようにたいた香が、たいそうけむたくくすぶって。◇「けぶたう」はウ音便。
②
気づまりだ。窮屈だ。
出典源氏物語 梅枝
「いと苦しき判者(はんざ)にも当たりて侍(はべ)るかな。いとけぶたしや」
[訳] たいそうつらい役目の判者に当たっておりますなあ。まことに気づまりなことよ。
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