学研全訳古語辞典 |
さは-やか・なり 【爽やかなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
すがすがしい。さっぱりしている。
出典蜻蛉日記 中
「わが心地のさはやかにもならねば」
[訳] 自分の気分がさっぱりしないせいもあって。
②
はっきりしている。明白だ。
出典源氏物語 真木柱
「人々いと苦しと思ふに、声いとさはやかにて」
[訳] 女房たちがたいそう困ったものだと思っているのに、声はまことにはっきりと。
③
美しく鮮やだ。
出典太平記 一四
「馬・物の具、まことにさはやかに勢ひあって」
[訳] 馬や武器を、本当に鮮やかで迫力あるようすに。◆「やか」は接尾語。
さわやかなり 【爽やかなり】
⇒さはやかなり
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