学研全訳古語辞典 |
たたな-づく 【畳なづく】
分類枕詞
①
幾重にも重なっている意で、「青垣」「青垣山」にかかる。
出典古事記 景行
「倭(やまと)は国のまほろばたたなづく青垣(あをがき)山ごもれる」
[訳] ⇒やまとは…。
②
「柔肌(にきはだ)」にかかる。かかる理由は未詳。
出典万葉集 一九四
「たたなづく柔肌すらを」
[訳] 柔らかな肌なのに。
参考
(1)①②ともに枕詞(まくらことば)ではなく、普通の動詞とみる説もある。(2)②の歌は、「柔肌」にかかる『万葉集』唯一の例。
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