学研全訳古語辞典 |
たた・む 【畳む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
幾重にも重なる。積み重なる。
出典山家集 上
「月さゆる明石(あかし)の瀬戸に風吹けば氷の上にたたむ白波」
[訳] 月がさえざえと輝く明石の海峡に風が吹くと、氷のような海面に幾重にも重なる白波よ。
活用{ま/み/む/む/め/め}
①
幾重にも折り重ねる。折り畳む。
出典宇津保物語 忠こそ
「冬の装束(さうぞく)一具(ひとくだり)を、いと小さくたたみて」
[訳] 冬の着物ひとそろいをたいそう小さく折りたたんで。
②
取り払う。つぶす。
出典西鶴織留 浮世・西鶴
「身代(しんだい)たたむ談合を、夫婦ひそかに極めて」
[訳] 家をつぶす相談を、夫婦でこっそりと終わらせて。
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