学研全訳古語辞典 |
しれじれ-・し 【痴れ痴れし】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
愚かしい。いかにも無知だ。
出典枕草子 円融院の御はての年
「ともかくもいはで、しれじれしう笑みて走りにけり」
[訳] (童(わらわ)は)どうとも答えないで愚かしい笑顔をして走って行ってしまった。◇「しれじれしう」はウ音便。
おれ-おれ-・し 【愚れ愚れし・痴れ痴れし】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
愚かだ。ぼんやりしている。
出典源氏物語 初音
「もとより、おれおれしく、たゆき心のおこたりに」
[訳] (私は)生まれつき、ぼんやりして、ぐずな性質のせいでの怠慢で。
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