学研全訳古語辞典 |
さかり・なり 【盛りなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
最盛期だ。勢いが盛んである。
出典万葉集 八二〇
「梅の花今さかりなり思ふどちかざしに挿してな今さかりなり」
[訳] 梅の花は今が最盛期だ。気の合ったもの同士でその花をかざしにしよう。梅の花は今が最盛期だ。
②
盛んな年ごろだ。力がみなぎっている。
出典源氏物語 浮舟
「御かたち、このごろ、いみじくさかりに清げなり」
[訳] (匂宮(におうのみや)の)ご容姿は、このごろは一段と盛んな年ごろで美しいようすである。
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