学研全訳古語辞典 |
みじか・し 【短し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
短い。低い。▽空間的に。
出典新古今集 恋一
「難波潟(なにはがた)みじかき葦(あし)の節(ふし)の間(ま)も逢(あ)はでこの世(よ)を過ぐしてよとや」
[訳] ⇒なにはがた…。
②
短い。早い。▽時間的に。
出典枕草子 鳥は
「五月雨(さみだれ)のみじかき夜に寝ざめをして」
[訳] 五月雨が降る短い夜に途中で目をさまして。
③
身分が低い。卑しい。
出典源氏物語 東屋
「高きもみじかきも女といふものは」
[訳] 身分の高い者も、身分の低い者も女というものは。
④
あさはかだ。思慮分別に欠ける。心変わりしやすい。
出典古今集 雑体
「玉の緒の(=枕詞(まくらことば))みじかき心思ひあへず」
[訳] あさはかな心は思慮が及ばないで。
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