学研全訳古語辞典 |
ほど-な・し 【程無し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
間(ま)もない。
出典徒然草 三二
「その人、ほどなく失(う)せにけり」
[訳] その(女の)人は、間もなく亡くなって。
②
年若い。
出典源氏物語 若菜上
「ほどなき御身に、さる恐ろしきことをし給(たま)へれば」
[訳] (明石の女御は)年若いお体で、そういう恐ろしいこと(=出産)をなさったので。
③
近い。
④
狭い。
出典源氏物語 夕顔
「ほどなき庭に、ざれたる呉竹(くれたけ)」
[訳] 狭い庭には、風流な呉竹(が見え)。
程無しのページへのリンク |