学研全訳古語辞典 |
たち-ま・ふ 【立ち舞ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
立って舞う。
出典源氏物語 紅葉賀
「物思ふにたちまふべくもあらぬ身の」
[訳] 恋の悩みのために立って舞うことなどできない身の。
②
立って漂う。
出典伊勢物語 六七
「きのふけふ雲のたちまひ隠ろふは」
[訳] きのう今日雲が立ち漂って(生駒山(いこまやま)が)隠れているのは。
③
加わる。交じる。
出典源氏物語 賢木
「見知り給(たま)はぬ世の憂さに、たちまふべくも思(おぼ)されず」
[訳] ご存じないこの世のつらさに、(仲間として)加わろうともお思いにならない。◇「たち」は接頭語。
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