学研全訳古語辞典 |
たち-こ・む 【立ち込む・立ち籠む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
ぎっしり入り込む。混雑する。たてこむ。▽人や車などにいう。
出典徒然草 五〇
「院の御桟敷のあたり、更に通り得(う)べうもあらずたちこみたり」
[訳] 上皇の御桟敷のあたりは、まったく通り抜けることができそうもないほど混雑していた。
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
立ちこめる。霧・煙があたりをおおう。
出典平家物語 五・勧進帳
「春は霞(かすみ)にたちこめられ」
[訳] 春は霞に立ちこめられ。
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
取り囲む。
出典宇治拾遺 七・四
「忠明(ただあきら)をたちこめて殺さんとしければ」
[訳] 忠明を取り囲んで殺そうとしたので。
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