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素直なりの意味

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学研全訳古語辞典

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す-なほ・なり 【素直なり】

形容動詞ナリ活用

活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}


ありのままだ。素朴だ。


出典古今集 仮名序


「ちはやぶる(=枕詞(まくらことば))神代には、歌の文字も定まらず、すなほにして」


[訳] 神の世には、歌の音数も(三十一文字とは)決まっておらず、素朴であって。


心がまっすぐだ。正直だ。


出典源氏物語 初音


「かく、いとすなほにしもあらぬものを」


[訳] (世間の男心は)このように、それほど正直ではないものなのに。


穏やかで逆らわない。従順だ。


出典源氏物語 若菜下


「帝(みかど)と聞こゆれど、ただすなほに公(おほやけ)ざまの心ばへばかりにて」


[訳] (夫が)帝だと申し上げても、ただ従順に、通り一ぺんの奉公の気持ちだけで(お仕えし)。








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