学研全訳古語辞典 |
し・む 【締む】
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
①
(紐(ひも)・帯などを)かたく結ぶ。締める。
②
締めつける。
出典平家物語 五・文覚被流
「突かれながらしめたりけり」
[訳] (刀で腕を)突かれながら(相手を)締めつけていた。
③
懲らしめる。
出典浮世風呂 滑稽
「今度おめえが江戸詞(えどことば)を笑ったら、一番しめてやらうと」
[訳] 今度おまえが江戸ことばを笑ったら、ひとつ懲らしめてやろうと。
④
話をまとめる。取り決める。
出典仮名忠臣蔵 浄瑠
「評議をしめんといふ間もあらせず」
[訳] 評議を取り決めようという間も作らず。
⑤
勘定する。合計する。
出典助六 歌舞
「いかさましめて三百ぐらゐ」
[訳] なるほど、勘定して三百文ぐらい。
⑥
(取引・交渉・工事などの完了を祝って)手打ちの式をする。
出典暫 歌舞
「めでたく一つ、しめべいか」
[訳] めでたく一つ、手打ちの式をしようか。
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