学研全訳古語辞典 |
たた-さま・なり 【縦方なり・縦様なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
縦(たて)の状態だ。垂直になっている。
出典枕草子 上の御局の御簾の前にて
「琵琶(びは)の御琴をたたさまに持たせ給(たま)へり」
[訳] (中宮が)琵琶を縦の状態でお持ちになっていらっしゃった。[反対語] 横方(よこさま)なり。
②
まっすぐだ。一直線だ。
出典枕草子 五月ばかりなどに
「ながながとたたさまに行けば」
[訳] 長く続く道をまっすぐに行くと。◆「たたざまなり」とも。
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