学研全訳古語辞典 |
つみ 【罪】
①
罪。過失。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「かぐや姫はつみをつくり給(たま)へりければ」
[訳] かぐや姫は罪を犯しなさったので。
②
罪業(ざいごう)。仏罪。▽仏法に反した、成仏の妨げとなる行い。
出典源氏物語 若紫
「つみ得(う)ることぞと常に聞こゆるを」
[訳] (すずめを捕らえることは)仏罪になることですよ、といつも申し上げているのに。
③
欠点。短所。難点。
出典源氏物語 夕顔
「御心ざし一つの浅からぬに、よろづのつみ許さるるなめりかし」
[訳] (源氏の)お気持ちはひたすら深いので、女の家のすべての欠点が許されるものであるようだよ。
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