学研全訳古語辞典 |
いろ-ごのみ 【色好み】
①
恋愛の情趣を解し、洗練された恋ができること。また、その人。粋人(すいじん)。多情な人。
出典伊勢物語 三七
「昔、男、いろごのみなりける女に逢(あ)へりけり」
[訳] 昔、男が恋愛の情趣を解する人であった女に会った。
②
風流・風雅な方面に熱意・関心がある人。風流人。
出典古今集 仮名序
「いろごのみの家に埋(む)もれ木の人知れぬこととなりて」
[訳] (和歌は)風流人の私的な場に埋もれ、埋もれ木のように人に知られない存在になって。
色好みのページへのリンク |