古語:

足の意味

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学研全訳古語辞典

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あ 【足】

名詞

足(あし)。


出典万葉集 三三八七


「あの音せず行かむ駒(こま)もが」


[訳] 足の音を立てないで行くような馬があればなあ。


参考

上代語。「足占(あうら)」「足結(あゆひ)」などのように多く複合語の形で使われた。



あし 【足・脚】

名詞

(人や動物の)あし。


出典伊勢物語 九


「白き鳥の、嘴(はし)とあしと赤き、鴫(しぎ)の大きさなる」


[訳] 白い鳥であって、くちばしと脚とが赤い(鳥で)、鴫くらいの大きさの(鳥)が。


歩くこと。歩み。


出典源氏物語 玉鬘


「少しあし馴(な)れたる人は、とく御堂(みだう)に着きにけり」


[訳] 少し歩くことになれている人は早く本堂に着いてしまった。


物の下部に付いていて、下から上を支える部分。


出典源氏物語 行幸


「かすかなるあし弱き車など、輪を押しひしがれ、哀れげなるもあり」


[訳] 貧弱な、車輪のしっかりしていない車などは、その車輪を押しつぶされ、見るからに気の毒なものもある。


〔「雨のあし」「風のあし」の形で〕雨の降るようす。風の吹くようす。


出典枕草子 八九月ばかりに


「雨のあし横さまに騒がしう吹きたるに」


[訳] 雨の降り方が横向きに激しく吹きつけているときに。


船の進みぐあい。船の速力。


出典日本永代蔵 浮世・西鶴


「三千七百石積みてもあしかろく」


[訳] 三千七百石を積んでも船の速度ははやく。


船体が水中に沈んでいる深さ。喫水(きつすい)。


出典義経記 四


「潮干なれども小船なり、あしは浅し」


[訳] 引き潮であるけれども小さな船である、(その小船の)喫水は浅い。








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