学研全訳古語辞典 |
しんだい-これ-きはまれ-り 【進退これ谷まれり】
分類連語
(進むことも退くこともできないような)どうすることもできない苦しい立場に立たされて途方にくれる。
出典平家物語 二・烽火之沙汰
「不孝(ふけう)の罪をのがれんと思へば、君の御ために既に不忠の逆(ぎやくしん)となりぬべし。しんだいこれきはまれり」
[訳] 不孝の罪を逃れようと思えば、主君の御ためについに不忠の逆臣となってしまうであろう。どうすることもできない苦しい立場に立たされてしまったことだ。
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