学研全訳古語辞典 |
こぼれ-かか・る 【零れ懸かる・零れ掛かる】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
(水などが)こぼれ落ちてものに降りかかる。
出典太平記 一二
「御顔にはらはらとこぼれかかりける御涙を押し拭(のご)はせ給(たま)ひて」
[訳] (菅原道真(すがわらのみちざね)は)お顔にぽろぽろとこぼれて降りかかったお涙を押しぬぐいなさって。
②
(髪が)垂れ下がって、顔や物にかかる。
出典源氏物語 若紫
「こぼれかかりたる髪、つやつやとめでたう見ゆ」
[訳] 垂れ下がって顔にかかった(若紫の)髪は、光沢があって美しく見える。
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