学研全訳古語辞典 |
くら・ふ 【食らふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
食(く)う。飲む。
出典徒然草 八九
「奥山に、猫またといふものありて、人をくらふなる」
[訳] 奥山に猫またという怪獣がいて、人を食うそうだ。
②
生計を立てる。
出典禰宜山伏 狂言
「茶屋をしてくらふ奴(やつ)が」
[訳] 茶屋をして生計を立てているやつが。
③
(好ましくないものを)受ける。こうむる。
出典丹波与作 浄瑠・近松
「竹の鞭(ぶち)をくらふなよ」
[訳] 竹のむち打ちを受けるなよ。
参考
同義語の「食ふ」に比べて、「食らふ」は俗語的に使われる。なお、漢文訓読には「食らふ」が一般に用いられる。
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