学研全訳古語辞典 |
は・す 【馳す】
活用{せ/せ/す/する/すれ/せよ}
走る。駆ける。
出典平家物語 五・富士川
「甲斐(かひ)・信濃(しなの)の源氏どもはせ来て一つになる」
[訳] 甲斐・信濃の源氏ども(みな)駆け集まって一つになる。
活用{せ/せ/す/する/すれ/せよ}
①
走らせる。駆けさせる。
出典徒然草 二三八
「今一度馬をはするものならば」
[訳] もう一度馬を走らせるものならば。
②
(心を)向ける。
出典方丈記
「他の俗塵(ぞくぢん)にはすることをあはれむ」
[訳] 世間の人が世間のわずらわしさに(あくせくと)心を向けるのを気の毒に思う。
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