学研全訳古語辞典 |
てん-じゃう 【殿上】
①
「清涼殿」の「殿上の間(ま)」のこと。
出典紫式部日記 寛弘五・一二・三〇
「てんじゃうに、兵部(ひやうぶ)の丞(じよう)といふ蔵人(くらうど)、呼べ呼べ」
[訳] 殿上の間にいる、兵部の丞という蔵人を、呼んでくれ、呼んでくれ。
②
「殿上人(びと)」の略。
「殿上の間」や「紫宸殿(ししんでん)」に昇ること。また、それを許されること。昇殿。
出典大鏡 兼家
「源宰相、三条院の御時は、てんじゃうもし給(たま)はで」
[訳] 源宰相(=源頼定)は、三条院のご在位中は、昇殿もお許されにならず。
てんじょう 【殿上】
⇒てんじゃう
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