学研全訳古語辞典 |
あづか・る 【与る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
関与する。かかわる。
出典枕草子 にくきもの
「このごろ、物の怪(け)にあづかりて困(こう)じにけるにや」
[訳] (この修験者は)近ごろ、物の怪(の調伏(ちようぶく))にかかわって非常に疲れていたからであろうか。
②
手に入れる。
出典源氏物語 若菜下
「宝にあづかり」
[訳] 財宝を手に入れ。
③
(目上の人の配慮・恩恵を)受ける。いただく。
出典平家物語 二・教訓状
「神明の加護にあづかり」
[訳] 神の加護をいただき。
あづか・る 【預かる】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
管理・保管する。あずかる。
出典土佐日記 二・一六
「望みて、あづかれるなり」
[訳] (先方から)望んで、(私の家を)あずかったのである。
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