学研全訳古語辞典 |
あふ・ぐ 【仰ぐ】
活用{が/ぎ/ぐ/ぐ/げ/げ}
①
仰ぎ見る。
出典平家物語 三・足摺
「天にあふぎ地に臥(ふ)して」
[訳] 天を仰ぎ見、地にうつぶして。
②
尊敬する。
出典古今集 仮名序
「古(いにし)へをあふぎて」
[訳] 昔のことを尊敬して。
③
請い求める。
出典古事記 雄略
「天皇(すめらみこと)の命(みこと)をあふぎ」
[訳] 勅命を請い求め。
あふ・ぐ 【扇ぐ】
活用{が/ぎ/ぐ/ぐ/げ/げ}
(風が)吹く。
出典三宝絵詞 中
「大(おほき)に魔の風あふぎて」
[訳] ひどく(仏道を妨げる)魔の風が吹いて。
活用{が/ぎ/ぐ/ぐ/げ/げ}
扇などを動かして風を起こす。あおぐ。
出典源氏物語 東屋
「乳母(めのと)うちあふぎなどして」
[訳] 乳母はふとあおいだりして。
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