学研全訳古語辞典 |
いかが-せ-む 【如何せむ】
分類連語
①
どうしようか。▽疑問の意を表す。
出典徒然草 一七七
「御鞠(おんまり)ありけるに、雨降りてのち、いまだ庭の乾かざりければ、いかがせむと沙汰(さた)ありけるに」
[訳] 蹴鞠(けまり)の会があったときに、雨が降ってその後、まだ庭が乾かなかったので、どうしようかと評議があったときに。
②
どうしようか、いや、どうしようもない。▽反語の意を表す。
出典枕草子 鳥は
「夜鳴かぬもいぎたなき心地すれども、今はいかがせむ」
[訳] 夜鳴かないのも寝坊な感じがするけれども、今さらどうしようか、いや、どうしようもない。
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