学研全訳古語辞典 |
いかのぼり…
分類俳句
「凧きのふの空のありどころ」
出典蕪村句集 俳諧・蕪村(ぶそん)
[訳] 見上げると、今日も凧(たこ)が昨日と同じところに上がっている。思い返せば、少年だったころにも同じところに凧が上がっていたような気がする。
鑑賞
凧の上がっているようすから、遠い昔の少年時代への郷愁を感じている。「いかのぼり」は、凧の関西での呼び名。「ありどころ」は物のある所の意。季語は「凧(いかのぼり)」で、季は春。
いか-のぼり 【紙鳶・凧】
凧(たこ)。[季語] 春。◆形がいかに似ているところから。上方(かみがた)語。
いかのぼりのページへのリンク |