学研全訳古語辞典 |
うち-あ・り 【打ち有り】
活用{ら/り/り/る/れ/れ}
①
ある。何気なくある。ちょっと置いてある。
出典徒然草 一〇
「うちある調度も昔覚えてやすらかなるこそ、心にくしと見ゆれ」
[訳] 何気なく置いてある道具なども、古風な感じがして落ち着きがあるのは、奥ゆかしく思われる。
②
普通にある。ありふれている。どこにでもある。
出典宇治拾遺 一五・四
「やや、これはうちある矢にもあらざりけり」
[訳] ややっ、これはどこにでもある矢ではないのだ。◆「うち」は接頭語。
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