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おいらかなりの意味

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学研全訳古語辞典

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おい-らか・なり

形容動詞ナリ活用

活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}


おっとりしている。穏やかだ。


出典源氏物語 若菜上


「見返り給(たま)へる面持(おもも)ち・もてなしなど、おいらかにて」


[訳] 振り返りなさった表情や身のこなしなどは、おっとりしていて。


気楽だ。平静だ。


出典枕草子 殿などのおはしまさで後


「『おいらかにも』とて笑ひ給(たま)ふ」


[訳] (経房(つねふさ)は)「気楽な気持ちで」とお笑いになる。


〔「おいらかに」の形で〕率直に。いっそのこと。


出典竹取物語 貴公子たちの求婚


「おいらかに、『あたりよりだにな歩きそ』とやはのたまはぬ」


[訳] 率直に「付近でさえ歩き回るな」とどうしておっしゃらないのか。








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