学研全訳古語辞典 |
おほ-のか・なり
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
(とても)大きい。
出典枕草子 あさましきもの
「車のうち返りたる。さるおほのかなるものは、所狭(ところせ)くやあらむと思ひしに」
[訳] 牛車(ぎつしや)がひっくり返っているの(にはあきれた)。そうした大きいものはどっしりしているかと思ったのに。
②
大げさだ。
出典宇治拾遺 一・一八
「あさましうおほのかにも言ふものかな」
[訳] あきれるほど大げさにも言うものだなあ。
③
ゆったりしている。◆「おほどかなり」の変化した語。
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