学研全訳古語辞典 |
おほはらや…
分類俳句
「大原や蝶(てふ)の出て舞ふ朧月(おぼろづき)」
出典北の山 俳諧・丈草(ぢやうさう)
[訳] 朧月の出ている夜、大原の里をどこへ行くともなく歩いていると、どこからか白いちょうが飛んできて、ひらひらと舞っている。
鑑賞
うすぼんやりとした朧月の光を浴びて、闇(やみ)に白く浮き出したちょうの舞うようすは、幻想的な印象を与える。「大原」の地名から、源平の争乱、建礼門院の悲しい生涯も連想される。季語は「蝶・朧月」で、季は春。
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