学研全訳古語辞典 |
かき-や・る 【搔き遣る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
手で払いのける。
出典源氏物語 蓬生
「帷子(かたびら)を少しかきやり給(たま)へれば」
[訳] 几帳(きちよう)の絹の垂れ布を少し手で払いのけなさったところ。
かき-や・る 【書き遣る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
手紙などを書いて送る。
出典源氏物語 浮舟
「いかではるばるとかきやりたまふらむ」
[訳] どうやってはるばる遠いところに手紙を書いて送りなさるのだろう。
②
すらすらと書き進める。
出典源氏物語 御法
「袖(そで)のいとまなく、えかきやりたまはず」
[訳] (涙をぬぐう)袖が休む暇もなく、(返事も)すらすらと書き進めることはおできにならない。
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