学研全訳古語辞典 |
かなし-が・る
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
(一)
【愛しがる】かわいいと思う。かわいがる。
出典枕草子 かたはらいたきもの
「憎げなる稚児(ちご)を…うつくしみ、かなしがり」
[訳] にくらしげな幼児を…いつくしみ、かわいがり。
(二)
【悲しがる】悲しがる。
出典土佐日記 一・一一
「母のかなしがらるることは、下りし時の人の数足らねば」
[訳] (死んだ子の)母が悲しがられることは(甚だしく)、京から下ったときの人数が(死んだ子の分)足りないので。◆「がる」は接尾語。
注意
①
の意味は現代語の「かなしがる」にはない。
かなしがるのページへのリンク |