かれゆく

学研全訳古語辞典

かれ－ゆ・く 【枯れ行く】

自動詞カ行四段活用

活用 ｛か／き／く／く／け／け｝; しだいに枯れてゆく。

出典 万葉集 四一二二

「朝ごとに凋（しぼ）みかれゆく」

[訳] （田も畑も）朝ごとにしなびてしだいに枯れてゆく。

参考 和歌では「離（か）れ行く」とかけて用いることが多い。

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かれ－ゆ・く 【離れ行く】

自動詞カ行四段活用

活用 ｛か／き／く／く／け／け｝; 疎遠になってゆく。遠のいてゆく。

出典 源氏物語 賢木

「院のうち、やうやう人目かれゆきて」

[訳] 院の中は、しだいに人影が遠のいていって。

参考 和歌では「枯（か）れ行く」とかけて用いることが多い。