学研全訳古語辞典 |
きみがすむ…
分類和歌
「君が住む宿の梢(こずゑ)をゆくゆくと隠るるまでもかへり見しはや」
出典大鏡 時平・菅原道真(すがはらのみちざね)
[訳] あなたが住んでいる家の木々の梢を、都を離れ西へ向かって遠ざかって行きながら、隠れて見えなくなるまで振り返って見たことだ。
鑑賞
右大臣であった菅原道真が、「大宰権帥(だざいのごんのそち)」として筑紫(つくし)(福岡県)へ左遷される折、都に残してきた妻を思いやって詠んだ歌。「はや」の「は」は係助詞、「や」は間投助詞で、強い詠嘆を表す。
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