学研全訳古語辞典 |
こ・ふ 【乞ふ・請ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
頼み求める。望み求める。
出典万葉集 一一九六
「苞(つと)もがとこはば取らすと」
[訳] おみやげをとせがんだらやろうと。
②
(神仏に)祈り願う。祈り求める。
出典万葉集 二六八二
「天地(あめつち)の神をこひつつ吾(あれ)待たむ」
[訳] 天地の神に祈願しながら私は待とう。◇「祈ふ」とも書く。
こふ 【劫】
①
極めて長い時間。「ごふ」とも。◇仏教語。[反対語] 刹那(せつな)。
②
囲碁で、一目(いちもく)を双方で交互に取り合う形。このままではいつまでも決着がつかないので、別の所に一手を打ってからその一目を取る規則になっている。
こ-ふ 【国府】
「こくふ」に同じ。
こ・ふ 【恋ふ】
活用{ひ/ひ/ふ/ふる/ふれ/ひよ}
心が引かれる。慕い思う。なつかしく思う。(異性を)恋い慕う。恋する。
出典古今集 仮名序
「古(いにし)へを仰ぎて今をこひざらめかも」
[訳] 昔のことを尊敬して(この)今の時代を必ずあこがれるだろう。
注意
「恋ふ」対象は人だけでなく、物や場所・時の場合もある。
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