学研全訳古語辞典 |
こ-もり 【木守】
庭木の手入れをしたり番をしたりすること。また、その人。
出典枕草子 職の御曹司におはします頃、西の廂にて
「こもり、いとかしこう守りて」
[訳] 番人は、よくしっかり番をして。
こもり 【籠り・隠り】
①
閉じこもって隠れること。
②
(ある一定期間を)寺社に泊まりこんで祈願すること。参籠(さんろう)。おこもり。
出典平家物語 一二・泊瀬六代
「長谷寺(ちやうこくじ)に御こもりと聞こえ候ひしが」
[訳] 長谷寺(ちようこくじ)にご参籠と聞きましたが。
参考
平安時代、外出の機会の少なかった貴族の女性は、娯楽を兼ねて、大和の初瀬(はせ)(長谷寺)や、京都では太秦(うずまさ)(広隆寺)・鞍馬(くらま)(鞍馬寺)などへの参籠を盛んに行った。
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