学研全訳古語辞典 |
ご-・す 【期す】
{語幹〈ご〉}
①
予期する。期待する。
出典徒然草 七四
「ごするところ、ただ老いと死とにあり」
[訳] 予期するものは、ただ老いと死だけである。
②
心積もりをする。予定する。
出典徒然草 九二
「重ねてねんごろに修(しゆ)せんことをごす」
[訳] もう一度入念に身につけることを、心積もりする。
③
覚悟する。心に決める。
出典平家物語 一一・嗣信最期
「敵(かたき)の矢にあたって死なん事、もとよりごするところで候ふなり」
[訳] 敵の矢に当たって死ぬようなことは、もともと覚悟することなのでございます。
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