学研全訳古語辞典 |
しゃう-じ 【尚侍】
「ないしのかみ」に同じ。「しゃうし」とも。
しゃう-じ 【床子】
机に似た長方形の腰掛け。宮中などで、敷物を敷いて使用された。
しゃう-じ 【掌侍】
「ないしのじょう」に同じ。
しゃう-じ 【生死】
①
生き死に。
出典徒然草 九三
「しゃうじの相(さう)にあづからずといはば、実(まこと)の理(ことわり)を得たりといふべし」
[訳] 生き死にの境地を超越しているというならば、真の仏法の理を得た人といってよい。
②
死。死期。▽「死」に重きをおいていう語。
出典徒然草 四一
「我らがしゃうじの到来、ただ今にもやあらん」
[訳] 私たちの死期が来るのは、たった今かもしれない。
③
生・老・病・死の四苦(しく)の始めと終わり。人々の苦と迷いの世界。
出典徒然草 五八
「げにはこの世をはかなみ、必ずしゃうじを出(い)でんと思はんに」
[訳] 本当にこの世をむなしく感じて、きっと人々の苦と迷いの世界から抜け出そうと思うのに。◇仏教語。
しゃう-じ 【精進】
「しゃうじん(精進)」に同じ。◆「しゃうじん」の撥音(はつおん)「ん」が表記されない形。
しゃう-じ 【荘司・床司】
荘園(しようえん)の所有者に任命されて、荘園の管理を行う人。「荘官(しやうくわん)・(しやうぐわん)」とも。
しゃう-じ 【障子】
室内を仕切ったり、部屋と部屋とを隔てたりするための建具。「明かり障子」「衝立(ついた)て障子」「襖(ふすま)障子」などがある。特に、「襖障子」。
参考
現代では、格子の骨組に白紙を張った「明かり障子」のことを「障子」というが、古くは、単に「障子」といえば、「衝立て障子」や「襖障子」をさす例がほとんどである。
しゃうじのページへのリンク |