学研全訳古語辞典 |
じっ-かい 【十戒】
仏教で説く十種の戒律。沙弥(しやみ)(=若い僧)の十戒や世俗人のための十戒など各種の十戒があるが、ふつう、沙弥が修行上守るべき十戒をいう。してはならないこととして殺生(せつしよう)・偸盗(ちゆうとう)・邪淫(じやいん)、口にしてはならないこととして妄語(もうご)・綺語(きご)・悪口(あつく)・両舌(りようぜつ)、心の中で思ってはならないこととして貪欲(とんよく)・瞋恚(しんに)・邪見をいう。十善戒。◆仏教語。
じっ-かい 【十界】
迷いと悟りの世界を十種に分けたもの。迷界の天上界・人間界・修羅(しゆら)界・畜生界・餓鬼界・地獄界、悟界の仏界・菩薩(ぼさつ)界・縁覚(えんがく)界・声聞(しようもん)界の総称。◆仏教語。
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