学研全訳古語辞典 |
なつ-ごろも 【夏衣】
夏に着る衣服。
出典古今集 雑体
「蟬(せみ)の羽(は)の(=枕詞(まくらことば))ひとへに薄きなつごろも」
[訳] (蟬の羽のように)たいへん薄い夏の衣服。
なつ-ごろも 【夏衣】
分類枕詞
①
夏の衣は薄いところから「薄し」「ひとへ」などにかかる。
出典古今集 恋四
「なつごろもうすくや人のならむと思へば」
[訳] 夏の衣のようにあの人の愛情が薄くなるだろうと思うと。
②
「衣(ころも)」の縁語として「たつ」「着(き)」「裾(すそ)」「ひも」などにかかる。
出典宇津保物語 吹上・上
「なつごろも今日たつ旅の」
[訳] 今日出立する旅の。
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